味のないパンにも味があると思う。

Flash全盛期から活動するインターネットマスター、年100冊以上の読書、ゲーム好きヲタク。鬱病を克服、あなたに元気とほっこりパンをお届けします。

味のないパンにも味があると思う

スーツ2着目半額!スーツの適正価格がわからない【アンカリング効果】

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どうもムロタピーズ(@murotapiiiiz)です。

クールビズの時期も終わりスーツを買わなくちゃな…と先日スーツ量販店に行ったわけですが…

よし!この29,800円のスーツ格好良い!これにしよっと!

はいはーいそこのあなた。この49,800円のスーツ!なんと2着目は半額です。

え!?そんなお高いスーツが半額なんですか?

はい!他にもこの49,800円のスーツ!古いスーツ下取りで20,000円引きです。

え!?いらなくなったスーツを持ってくるだけで20,000円引きなんですか?

そこで「THE庶民」の僕はいらないスーツを持っていき49,800円のスーツを20,000円引きで購入したのでした。

めっちゃ得した気分だ~絶対みんないらないスーツ持っていくよねー!

しかしその夜、布団の中で僕はフッと疑問に思うのでした。

スーツの価値と適正価格がわからない

・そもそも49,800円のスーツを簡単に2着目「半額」にするでしょうか?

・そもそも49,800円のスーツを簡単に下取り「20,000円引き」にするでしょうか?

ここで疑問に湧いたことが本当に49,800円のスーツは49,800円分の価値があるのかどうかです。

上記2つのセールは元値が29,800円のスーツには適用されていませんでした。

つまり元値が49,800円のもののみに適用されるセールです。

このセールが適用されれば大抵の場合49,800円のスーツは29,800円のスーツより安く買えてしまうわけです。

ここに49,800円のスーツを多く売ろうという店側の意図があることがわかります。

それは良いのです。店の戦略がどうであれそこを突っ込む気はありません。

問題なのはそんな簡単にセール・値引きを行えるということで、49,800円のスーツは品質等に49,800円分の適正価値であるのかどうかということです。

考えてみてください。

あまりにも簡単で大幅な値引きから想像して、実は49,800円と29,800円のスーツの品質が同等である可能性は大いに考えられます。あるいは29,800円のスーツのほうが品質的に良いということろまで出てきそうです。

僕は最初29,800円のスーツが良いと思ってたのに元値49,800円のスーツを買ったのでした。

アマゾンの値引きも同じことが言える

以前よりずっと欲しいゲーミングマウスがありました。3,000円です。

よし!買っちゃうぞ~ポチっと…ん!?まてまて!こっちのマウスはどうなんだ?

よく似た機能のゲーミングマウス参考価格7,000円が4,000円OFFで3,000円。

ちょ!もともと7,000円やから絶対性能ええやん!こっちや!ポチ~

僕は以前から欲しかった3,000円のゲーミングマウスをやめて元値が7,000円のいかにも機能が良さそうなマウスを購入してしまったのでした。

アマゾンでの買い物はこの黄金パターンが散見されることしばしばです。

(とくにガジェット系はありえない値引き率になっていたりする)

このような人間の不合理な行動は「アンカリング効果」で説明できる。

行動経済学というお聞きになったことがあるでしょうか?

行動経済学とは、人間がかならずしも合理的には行動せず、従来の経済学では説明しきれない人間の経済行動を人間の心理という視点から解説しようとする新しい経済学です。今までの経済学は人間は必ず合理的な経済行動をするものとされてきました。

僕は元々自分が「これを買うぞ!」と決めたものをことごとく簡単に変更し、別の商品を買っているのです。まさに不合理な行動です。

このような面白い行動経済学の事例がたくさん載っている良書があります。漫画形式でわかりやすく行動経済学を説明してくれている入門書的存在「ヘンテコノミクス」。興味ある方は是非(少し前かなり流行った記憶があります)

さて僕のこの不合理な行動は、「アンカリング効果」という行動経済学では超有名な心理効果であり、マーケティング・営業の現場でよく使われているものです。

まんまとはまっていました…

本書を引用させてもらいましょう。

私たちは基準となる情報に左右されて

価値の大小を判断してしまうことがあります。

たとえ値段が同じであろうと

いつも高い値付けをしているほうが

差額の分だけお買い得に見えてしまいます

つまり払う値段が同じであっても普段49,800円のスーツが29,800円に値引き

普段7,000円のゲーミングマウスが3,000円に値引き

という具合に値引きの分だけ得をしたように見えてしまったわけです。

今回は身をもって行動経済学の「アンカリング効果」を体験したわけですが、決してこのマーケティングの手法を否定しようとは思いません。

アマゾンなどを利用するみなさんもお分かりの通り、もはや常識といっても過言ではない販売方法でしょう。立派なマーケティング戦略です。

買い物をするうえで僕が大切にしようと思った2つのこと

しかし、僕は忘れてはならない本当に大切なことが2つあると思いました。

1つめは自分が最初から気にいって買おうと頑張ってきたものは何が何でも買うこと。

他に目移りするようなものがあっても惑わされてはならないということです。

結局急な方向転換で買ったものは結局満足感を得られなくなります。

もとより欲しかったものがやっぱり気になるのです。

目標に向かって頑張った自分の努力を無駄にしてしまうことにもなりかねません。

商品よりも自分の気持ちを大切にしたいと思いました。

(ましてよく考えれば商品も同じ価値なのです)

2つめはそれが商品でなくサービスであったとき、付き合いの長いものを裏切ってはならないということ

美容院です。中学時代よりずっと通い続けているカット3,980円の美容院。

最近駅前にオープンしたカット4,980円の美容院オープンセールで1,500円引き。

ずっと通っている美容院よりも、元値は高く、かつ今だけ3,500円でいけてしまう。

一見魅力的に映るかもしれませんが、失うものは「信頼関係」です。

サービス提供には決してお金で変えられない人と人との付き合いがあるのです。

お金よりも自分の気持ちを大切にしたいと思いました。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

このように世の中のマーケティングには他にもたくさんの心理学が使われています。

行動経済学を知ったうえでお店や営業の話などを聞くとギミックがたくさん見ぬけて面白いかもしれません。

それに自分に必要なものが明確に見えてくるようになるでしょう。

気になるようでしたら、前述したヘンテコノミクスよりもさらに突っ込んだ「予想どおりに不合理」という本も面白かったので是非。

それでは良きお買いものライフを♪