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本屋大賞受賞作「罪の声」が徹夜必至の面白さで脳天直撃。未解決事件が現代に蘇る【書評】

 

こんばんは。ムロタピーズ(@lindalindapanda)です。

本日は2017年本屋大賞第3位の「罪の声」塩田武士(著)が徹夜するほど面白かったのでレビューしたいと思います。ネタバレはありませんのでご安心ください。

 

 1980年代世の中を魅了した未解決事件「グリコ・森永事件」

グリコ・森永事件をご存知でしょうか。

独特の関西弁が使われたユニークな脅迫・挑戦状や、「子どもの声がふきこまれたテープ」「かい人21面相」と名乗る犯人グループ、「キツネ目の男」の似顔絵など、世間を騒がせた1980年代の未解決事件です。

私はこのどこかオカルトチックで、まるでゲームのような犯人と警察官のやりとり、世間を巻き込んでいく様に魅了されました。

インターネットのまとめサイトで記事を漁っては嘘か真か分からぬ情報を入手し、こそこそアンダーグラウンドの世界に飛び込んだ気分に浸っておりました。

未解決事件というところも背筋をゾクゾクさせる要因で、都市伝説と同様なぜこのような事件が起こったのかという背景を想像させる奥行きがあります。

嘘っぱちな情報かもしれんけど裏設定ってとても心くすぐられるよな

巧妙な事件の流れで劇場型犯罪ともよばれているで

だから自分が物語の中にスッと入り込めて探偵になれるんやろな

劇場型犯罪(げきじょうがたはんざい)とは、あたかも演劇の一部であるかのような犯罪のこと。世間企業などを舞台とし、実行犯が主役、警察が脇役、マスメディアの人間や一般人が観客、という構造になっているものが多い。犯罪が行われているにもかかわらず、人々がそれを見世物として楽しむという行動が見受けられるのが特徴である。(wikipedia)

 

未解決事件の真実を暴く傑作「罪の声」

しかし未解決事件はあくまで未解決。インターネットで情報を得ようも結局真実が分からぬまま事件の出口は「未解決」で収束していくのです。

そこで出会った本が塩田武士さんの「罪の声」でした。

この世の中を魅了した劇場型事件の真犯人を暴く突拍子もない内容の作品でした。

 

衝撃を受けました

 

物語はフィクションであるのですが、グリコ森永事件がモデルとなっており、発生日時や場所、犯人の脅迫・挑戦状など史実通りであり、どこまでが事件の事実でどこからが作者の考えかわからなくなるほど見事に綴られているのです。

ですので、現実と小説の区別がつかなくなるくらいにグイグイ物語に引っ張られ、400ページを超える長編ですが徹夜で一気に読み切ってしまいます。

まるで都市伝説の真相が浮き彫りになってくる面白さがあります。

またこのように未解決事件という非常に難しいモデルを「読み終えたときに事件の真相は本当にこうであったんではないか」となるまで昇華させることができるものなのだと感心させられました。

徹夜してまでも引き込まれる小説ってめちゃくちゃ珍しいで

うん、これほど脳天に電撃が走った作品もひさびさやったわ

 

私なりの「罪の声」の楽しみ方

まずは実際に起こった未解決事件を調べてみる

グリコ・森永事件をモデルにしている本作は、ある程度実際に事件の発生した背景と事件の流れを知っておくととても奥行きが出て、推理も楽しくなります。

実際事件は1980年代に発生したものなので、そのころに世の中のニュースをきっちりと把握できた方は現在50代くらいなのではないでしょうか。

大半が事件を全く知らない、もしくは「キツネ目の男」「かい人21面相」など断片的な言葉しか知らないと思います(私もはじめ単語のキーワードしか知りませんでした)

この強烈にオカルトチックな言葉の数々も物語中でうまく昇華されています。

罪の声を読むにあたって事件の流れを抑えておくと「あっ、これはあそこの時系列の話だな」「ということは次はこの事件が発生するけど、罪の声はどのように解釈するのだろう」などより物語に深くのめり込むことが出来ます。

 

ノートを作りながら読む

この未解決事件は劇場型犯罪と呼ばれるほど、巧妙な事件の展開を見せます。

またある事件が表だっている中、裏でも別の事件が進行しているという2つ以上の事件が絡み合っているという非常に面白い展開を見せます。

物語は登場人物Aと登場人物Bにフォーカスが当てられ、両サイドから物語が進み最終的に話の歯車がかみ合って、事件の真相に向かいます。

語られる事件の時系列や、そこに関与したであろう人々の名前などをノートにメモを取りながら読み進めると段々事件の真実が見えてきて早く読み進めたい衝動が止まらなくなるのでおすすめです。

 

「罪の声」読了後の感想

とにかく面白かったです。私のようにどこかミステリアスな雰囲気が好きなオカルトマニアや、ネット界の嘘か真かの情報が好きな方、グリコ森永事件に興味のある方や都市伝説的な雰囲気が好きな方には手放しでオススメできます。

もちろん単純に面白い小説が読みたい。徹夜本が読みたいという方々にも強力プッシュできる作品でした。

ここまでリアリティのあるフィクションをまして未解決事件を題材にした塩田武士さんの血のにじむまでの取材努力であったことを容易に想像できてしまうクオリティの高さです。素晴らしい。

エピローグまでしゃぶりつくせましたし、この事件の真相がこんなのでもありだなと素直に思うことが出来ました。

本当に「罪の声」のおかげで充実した時間を過ごすことができたなぁ

時間を忘れることができるってすごいよな。幸せな時間やったわあ

みなさんも直感で「これは面白いぞ」とピンときたら読んでみてください。その直感あたってますよ!

最後までお読みいただきありがとうございました。このブログでは他にも書評や楽しい記事をたくさん書いております。よろしければブックマークやコメントお待ちしております。それじゃあまた明日っ!